2009年04月25日
日々ゆうゆう
晴れ、終日家で過す。PCでWordの練習。
昨夕からの雨は午前中まで残り、運動公園での今日の県テニス選手権は中止になったそうだ。
45歳以上の試合を観戦に行くつもりでいたので、少しいろんな意味でも残念。
明日は気温が下がるというが天気は問題なさそうだ。
一回戦突破を目指して頑張ろう。
「優游」という生き方
私自身のことを顧みると、私は大変に気が短くてせっかちな
人間ですが、良寛は大変気が長くてのんびりした性格の人だったようです。
良寛は、言葉の多いこと、口の早いこと、差し出口、手柄話などが嫌いで、そういうことを戒める「戒語」というものを遺しています。それらを読むにつけ、私自身にとどまらず、現在一般人といってもいいでしょうが、やはり良寛とはまったく反対です。現在一般人は、テレビの影響もあるでしょうが、大体早口で、間を置かずにしゃべる。口数も多い。
また、私たちは大変に忙しい生活を送っています。忙しい人はスケジュール表をいっぱいにして分刻みの仕事に追われていて、そういう人の方がえらいと見るところがあります。
それに対して良寛は「優游」という生き方が好きで、そういう生き方をしている。現在の私たちとまったく反対の良寛の生き方、生活、人柄、資質、修行、関心事など、そうしたものを一つひとつ見てゆくと、何かほんとうの幸福に通じる手がかりがあるのではないかと感じるのです。
たとえば先ほどの、春の日に鳥が群がり遊ぶの見ると心がたのしいという歌には、越後の厳しい冬を耐えたからこそ、訪れた春がたのしいということを心の底から感じる良寛の自然な気持ちがあります。つまり、自分の心のあり方を、何もほしくないという、いわばゼロ以下に置いているので、ゼロに戻っただけでも大変にありがたく感じるということです。普通の人間はプラスの地点に身を置いているのが常ですから、こうした、春がやってきたことであるとか、とりが遊んでいるという、なんでもない自然の姿に感じたり、心を動かされることができず、ちょっとも楽しむような気持ちにならないのです。・・・・・・・・・・
「生きる知恵」中野孝次より
昨夕からの雨は午前中まで残り、運動公園での今日の県テニス選手権は中止になったそうだ。
45歳以上の試合を観戦に行くつもりでいたので、少しいろんな意味でも残念。
明日は気温が下がるというが天気は問題なさそうだ。
一回戦突破を目指して頑張ろう。
「優游」という生き方
私自身のことを顧みると、私は大変に気が短くてせっかちな
人間ですが、良寛は大変気が長くてのんびりした性格の人だったようです。
良寛は、言葉の多いこと、口の早いこと、差し出口、手柄話などが嫌いで、そういうことを戒める「戒語」というものを遺しています。それらを読むにつけ、私自身にとどまらず、現在一般人といってもいいでしょうが、やはり良寛とはまったく反対です。現在一般人は、テレビの影響もあるでしょうが、大体早口で、間を置かずにしゃべる。口数も多い。
また、私たちは大変に忙しい生活を送っています。忙しい人はスケジュール表をいっぱいにして分刻みの仕事に追われていて、そういう人の方がえらいと見るところがあります。
それに対して良寛は「優游」という生き方が好きで、そういう生き方をしている。現在の私たちとまったく反対の良寛の生き方、生活、人柄、資質、修行、関心事など、そうしたものを一つひとつ見てゆくと、何かほんとうの幸福に通じる手がかりがあるのではないかと感じるのです。
たとえば先ほどの、春の日に鳥が群がり遊ぶの見ると心がたのしいという歌には、越後の厳しい冬を耐えたからこそ、訪れた春がたのしいということを心の底から感じる良寛の自然な気持ちがあります。つまり、自分の心のあり方を、何もほしくないという、いわばゼロ以下に置いているので、ゼロに戻っただけでも大変にありがたく感じるということです。普通の人間はプラスの地点に身を置いているのが常ですから、こうした、春がやってきたことであるとか、とりが遊んでいるという、なんでもない自然の姿に感じたり、心を動かされることができず、ちょっとも楽しむような気持ちにならないのです。・・・・・・・・・・
「生きる知恵」中野孝次より