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シニアテニス両手打ちでの挑戦記 60歳代半ばにしてエルボーをこじらせ片手では打てなくなりバック、フォアーとも両手打ちに替えての試行錯誤、全日本ベテランテニス選手権出場目指してのつれづれ。

ていちゃん
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    東海毎日初戦敗退

    早朝、武蔵け丘バス停車場に降り立ってほっとした。初めての夜行バスの感想は、寝不足で頭が尋常に機能していなかったのか、不思議な車中2泊ホテル1泊の二日間は夢うつつまぼろしのごとくであった。

    名古屋のバス停に放り出されて、誰もが驚くころ付きの大きなテニスバッグを引っ張ったり、担いだりで地下鉄で何とかホテルたどりつき、バッグを預けて会場の下見に出かけた。

    八事日赤(はちじにっせき)と思っていたら通り越してしまった。(やごとにっせき)と構内放送。

    nitusekisakuratannpopo

    出ざしが悪いと思っていたら案の定大変な目にあった。PCグーグルの地図をコピーして慎重に用意万端していた。15分でたどり着く道のりを迷いに迷って1時間以上かかってようやくたどり着いたのは、昼近くになっていた。

    左へ行くところを右へ右へと行ってしまったのだ。ナイターの照明塔が見え出したのでもう直ぐかと思ったら中京大のグランドだった。仲間のN氏もここで励んでいたのかなと思ったりしながら歩いて行くが、どだい反対方向に向かっているのだから着くはずがない。しばらく行くと公園が見えてきた。ここが東山公園の一部かなと思ったら違う。ゲートボールをしているおじいさんに尋ねると、車ですかと言う。そこから車で行くに十分な距離をテクテクと右往左往しながらやっと、たどり着いたのだ。

    higashiyamako-tojyou

    テニスコートは広い敷地にゆったりとつくられている。駐車の整理をしているおばさんに、そのことを話したら、「バスも有りますよ、便数が少ないでが」と言って、クラブハウスに走って行って時間表をもってきてのはいいのだが、「もうバスが着ます今なら間に合います」とせき立てる。クラブハウスでいろいろ見たり聞いたりしたかったのだが、けん幕に押されて近くのバス停へと向かうと一時間に一本で「八事日赤」には5~6分で着いた。
    昼をとうに過ぎており「日赤病院」の食堂で腹ごしらえをして、チェックインまでの時間はあまたなので又東山公園テニスコートへ引返す。



    そこでばったりMYさんに出くわす。いまからEBIS・・さんのダブルスがあるから応援に行きますと言う。ebi・・・。顔を拝見したら思い出した。今は名古屋在住らしい。来年は帰ってくるとも言っていた。55歳の女子ダブルスだったが、歯切れのよいテニスをするのが全般の印象だ。惜しくも競りあっていたが最後は負けたと思う。1時間に1本しかないバスのこともあって見届けずに会場を後にした。



    20日は朝から雨模様。試合は11時からだ。9時半のバスは早すぎる。10時半はちょっと心配。試合はずれ込むとは分かっていながらも、11時に遅れることは、トラブルの原因となる。傘をさして、バッグには敷物を取り出してバッグに巻きつけ、「八事日赤」から歩いて10時過ぎにコートにたどり着くが、雨はしとしと傘が十分に必要なくらい降っており止む気配はない。

    何時中止になるのだろうかと見ていたが、誰一人と文句を言わずに、雨の中を普通どおりに、当たり前のようにたんたんとプレイを続けている。

    コートサイドのロービングアンパイヤにそっと尋ねた。やむ気配はないが、中止の判断はなんですかと、「コートに水が溜まれば中止ですが、このコートは水はけが良くて、少々の雨では溜まりません」。このくらいでは大丈夫ですか。「大丈夫だと思います。」

    11時過ぎたので本部に行って見た。進行表では4試合目でまだ1試合しか終わってなかったが気になったのだ。受付しなくて言いのですかねと尋ねると、「普段はいいのだけれど、こんな日は受けてけしてもらったほうがいいですね。どなたですか」と言うから70歳のぼくだと言うと「ちょうど良かった。ここからここまでの4試合は室内コートに変更になりました」と言うのだ。

    hiyou

    雨にぬれなくてすむ。良かったとまず思ったし、試合も早くなりそうな気配なのだ。室内コートは、敷地の一番奥まった所にあって、かなりの距離を傘をさして階段を避けてエレベーターを利用してやっとたどり着いた。4番コートの後にはいることが分かった。
    急いでテニスの身支度をする。
    相手は17シードでランキング21だ。九州毎日では4位で2シードのHA氏を破り注目されたようだが4回戦で30位のSU氏に敗れているからランキングも微妙なところがあるし、その通りには行かないが、年間を通してみれば、上位者は上位に納まっているようだ。

    shitunai

    FU氏のアドヴァイスによれば本格派のテニスをする人だということだった。ぼくと同じ左りぎきで、くりだすフォアーに自信を持っているようだった。
    ファースとは02 12 13 23 33 34 44 45 46リードのチャンスでサービスをキープできずにセットを落とす。

    九州毎日の終盤に出てきた太ももに痛みが出始めた。馬の塗り薬を塗りこみ膝の上下の巻いていたテープを両太ももに巻きつけて頑張る。

    セカンドは互いにブレーク合戦で終盤まで進み、相手がキープしてぼくも何とかキープして55までなったのだが、ぼくの左太ももの表の表面の筋肉痛は限界になっていた。

    よしんばファイナルになってもこれ以上は無理だと感じていた。相手は上手だったし、プレーもフェアーだった。気力も上回っていた。
    56 57とあえなく落としてしまった。参りましたと握手した。

    痙攣は出なくて太もも表の表面痛、ランナーだったNO氏に原因を尋ねると、前後左右の動きから来ていると言われた。

    九州毎日、必死で戦った2シードとの試合を思い出した。

    2時過ぎから始まった試合は5時を回り照明が点灯していた。ファイナルはいきなりサービスを落として01.2ゲーム目の相手のサービス、ジュースをえんえんと気が遠くなるくらい繰り返したあげく02となった。

    この時点で勝利は遠のいたと思った。まさかの痙攣の前兆が左ふくらはぎに出る。痙攣予防のハイソックスに漢方薬を飲んでいるのに。

    3ゲームのサービス両足着地のままのサービス(これは練習していた)に切るかえる。そして軽くつないでいると12となる。4ゲーム目、意識的と思われる浅いサービス。前におびきさしての狙いだ。これをブレークして22。5ゲーム目ブレークされて23となった。ぼくはトイレタイムを要求した。
    相手はファイナル始まる前にようをたっしていた。この時点で頑張ってみようという意欲がまだ残っていた。起こりそうな痙攣を靴の紐を緩めてみたり消エネサービス、ストロークでもう少し頑張りたい。

    ほれみたことかファイナルを簡単に取られて、と言われたくないとい思いもあった。誰が見ても互角の戦いだったと言ってもらいたい思いだった。相手のサービスをブレークして33。サービスをキープして43。そしてブレーク53となった。

    ぼくにもしかしたらと色気がよぎっる。ぼくのサービス、ここで気を入れ直そうとジャンピングサービスに切り替えるとダブルフォールなんかしたりして、ブレークされたしまった。
    まさかの勝利が目の前にぶら下がっていたのに。54で相手のサービスだ。ラブサーティからサーティオール。フォーティサーティでマッチポイントがきたがジュースとなった。

    またジュースが続く。マッチポイント、ゲームポイントをお互いにクリヤーしながらえいえいと続くのだ。マッチポイントになった時に相手のミスを待ったのがまずかったと、反省して最後のジュースでネットへ出ると相手がミスショット。マッチポイントで強引に又ネットに詰めて相手のボールをネット際に落とすと、相手は走るのを諦めたのだ。
    この瞬間ぼくが勝利していた。不思議な気がしてならなかった。

    JOP大会 | 投稿者 ていちゃん 23:53 | コメント(2) | トラックバック(0)