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シニアテニス両手打ちでの挑戦記 60歳代半ばにしてエルボーをこじらせ片手では打てなくなりバック、フォアーとも両手打ちに替えての試行錯誤、全日本ベテランテニス選手権出場目指してのつれづれ。

ていちゃん
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    自信喪失するに十分なテニス

    小雨。7時50分に出かける。横浜まで1時間余り、大宮で乗り換え大宮公園着が10時40分近く。
    予定の11時半には十分に間にあった。小ぬか雨に変わっておりテニスにはさほど影響はなさそうだが、コートの人工芝は十分水をすっているはずだ。

    予定よりかなり遅れて3番コートに入る。

    自信喪失するに十分なテニスが始まった。いつものパターンの悪い癖。昨年の再現かと、暗澹としたのだ。

    IK氏は(9-13)シードが付いていたが、勝つチャンスはあるはずだと試合にのぞんだ。ぼくの変則テニスに戸惑ったのか、ぼくは一気に10ゲーム取ってしまったのだ。ラブフォーティやラブサーティからもゲームをものにして60 40となった。あまりの過ぎに、おかしいなとは感じていた。
    ぼくのテニスは、浅くなったり、あたりが悪かったりで、だんだん不調になっているのにセカンドもストレートにいけそうな数字に不安はあった。

    相手もぼくの配球になれてきたのか、このまま負けてなるものかと開き直ったのか、ショットも鋭くなって流れが変わって行ったのだ。

    1ゲームくらい落としても問題はなかろう。自分のサービスを落として41となって時点で流れは完全に変わっていた。

    シード先取を6060でやっつけるなんてとんでもない。相手のこんなはずはないという暗くて怖い表情に心がゆれることはなかったのだろうか。
    1ゲーム落としても、そのうちと思ったのが甘かった。
    44となってなってしまって完全に相手は生き返っていた。

    しかし次の相手のサービスゲームをフォーティラブとリードしていた。そこでぼくは無謀にもレシーブ3本相手のバックサイドに集めてネットに出たのだが、バックのスライスでクロスにかっこよく抜かれた。3本とも。54とリードとおもいきや45とセカンドは土俵際に追い詰められたのだ。
    何をやっているのだろうと、自分自身に愛想をつかしていた。

    それでも懲りずに必死で頑張り55 66とタイブレークに持ち込んだ。
    これも接戦で33 43 44 45 55 65とマッチポイントが来たのだ。ぼくのサービス、戻ってきたボールを両手うちバックで、相手のバックに返球すると相手のスライスショットはネットしたのだ。

    完全に負けゲームになっていた。ファイナルになっていたらぼくの勝ち目は皆無に等しかったと思う。

    ハウスで一息入れていると、前の椅子で着替えながらの会話が聞こえてきた。「一球でも気を抜くとそこで流れが柄ガラッと変わるから・・・・」ぼくのことを言われているみたいで、いたく聞き入っていた。

    勝ったのはよかったけれど、喜びはなかった。70歳代のテニスを観戦したが、皆さん上手だし動きもよい。
    関東までのこのこ出てきて、勝とうなんて世間知らずもはなはだしいと、帰りの電車の中で、自分の思い上がりを戒めながら反省していた。


    JOP大会 | 投稿者 ていちゃん 20:59 | コメント(2) | トラックバック(0)