2008年03月27日
娘と孫の門出
空港からの帰りの道、運転しながら思い巡らしていると目頭が熱くなりやがて涙があふれ出て頬を濡らしはじめた。
空港では見送りの親子に囲まれて別れの言葉を交わすことも出来なかった。いやかわそうとしなかった自分いた。遠くから眺めカメラのシャツターを押すだけだった。
孫を強く抱きしめて最後の別れのスキンシップをしてはなむけの言葉のひとつやふたつ、しなかったのが悔やまれた。
せみの抜け殻みたいな家に戻ろうとしている車の中でやっと目覚めたのだ。
孫と娘と同居をはじめたのは三年前、自分が会社を辞めてからだ。
こんなに必死で頑張ってきたのに、この仕打ちは何だと人間不信に陥っていた時期だった。同居者の病とAMの仕打ちにうつの薬と睡眠薬にたよってもろうとすごしていたのを娘は心配したのだろうか。
誘われるままに、二人でままごと道具一式もって近くの公園に出かけて砂場で遊んだ。ブランコ、鉄棒、滑り台。孫と二人。今までと全く違う時間が流れていた。
二人で行くのが日課となって砂場でのトンネル作りがうまくなっていた。
活発な孫はじちゃんのすることにはなんでも興味を持ち、いろんなことに挑戦した。
自分は孫の存在とテニスで何とか今日までやってこれた気がする。
寂しくなるけど、二人の幸せを思えば願ってもない出来事なのだ。どうか幸せになってほしい。
「じいちゃんもがんばるから、きりんちゃんもがんばってね」
「じいちゃんね、いつもきりんちゃんのことを思っているからね」
「じゃね、げんきでね」
空港では見送りの親子に囲まれて別れの言葉を交わすことも出来なかった。いやかわそうとしなかった自分いた。遠くから眺めカメラのシャツターを押すだけだった。
孫を強く抱きしめて最後の別れのスキンシップをしてはなむけの言葉のひとつやふたつ、しなかったのが悔やまれた。
せみの抜け殻みたいな家に戻ろうとしている車の中でやっと目覚めたのだ。
孫と娘と同居をはじめたのは三年前、自分が会社を辞めてからだ。
こんなに必死で頑張ってきたのに、この仕打ちは何だと人間不信に陥っていた時期だった。同居者の病とAMの仕打ちにうつの薬と睡眠薬にたよってもろうとすごしていたのを娘は心配したのだろうか。
誘われるままに、二人でままごと道具一式もって近くの公園に出かけて砂場で遊んだ。ブランコ、鉄棒、滑り台。孫と二人。今までと全く違う時間が流れていた。
二人で行くのが日課となって砂場でのトンネル作りがうまくなっていた。
活発な孫はじちゃんのすることにはなんでも興味を持ち、いろんなことに挑戦した。
自分は孫の存在とテニスで何とか今日までやってこれた気がする。
寂しくなるけど、二人の幸せを思えば願ってもない出来事なのだ。どうか幸せになってほしい。
「じいちゃんもがんばるから、きりんちゃんもがんばってね」
「じいちゃんね、いつもきりんちゃんのことを思っているからね」
「じゃね、げんきでね」